【青年海外協力隊・カメルーンの旅】町のコジキはいつの間にか死ぬ

先週、町のコジキが死んだ。 ふだん町中をうろうろして町のトピックを収集している局長が戻ってきて、「街のコジキが死んだぞ」と言うんで行ってみるけど、別段ニュースにはなりません。   局長言うところでは、コジキとは 続きを読む…

コジキに会えば金をやり 会わなければ金をやらない協力隊

町を歩いていると、顔見知りの女こじきとすれ違う。 ガリッとして、まあやせている。だけど顔色は悪くないし、悲壮感もそんなに漂っていない。この人は朝から晩まで、町中をうろうろ歩いているので遭遇率が結構高い。 俺にとっては初期 続きを読む…

アフリカ人はテレビの中に部族の太鼓の音を聞く

「激レアさん。」の出演依頼が来た時に、この複雑なアフリカ・テレビ体験をどうしたら説明できるのかと考えていた。 担当ディレクターは真面目に仕事に取り組む人だったが、編集会議では「アフリカのテレビって何が人気あるんだ、動物の 続きを読む…

ドキュメント「青年の日」72 時間 最終回

■2月11日(水)9時■48時間め■ 「青年の日」当日になった。 今日は幼稚園生から大学生までの学生が、町を行進する式典がおこなわれる。カメラマンのアブバカさんと一緒に撮影に行く。県知事以下、いろんな要人たちが集まってく 続きを読む…

【青年海外協力隊・カメルーンの旅】ドキュメント「青年の日」72時間①

カメルーンでは 2月11日が「青年の日」 ってことで国民の祝日になっている。 この「青年の日」の規模ってのは結構大きなもんで、当日は、全国の幼稚園から大学の全学生たちが、町を行進して歩くっていう国を挙げてのイベントがおこ 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年5ヶ月 クリスマスに人は集まる

ノエルおめでとう。 ってキリスト教徒でもない自分がそんなメッセージをアフリカの片隅から発して、どうする。 24日のきのうは、おなじみのラジオ制作主幹から、 「日本はナショナルな祭日で、おめでとう」って言われる。 クリスマ 続きを読む…

【青年海外協力隊・カメルーンの旅】「すばらしい世界旅行」はこれだ

ひたすら長いカメルーンの結婚式を撮影している。   結婚式っていっても、日本みたいに業者が仕切ってホテルで披露宴をおこなう形式ってのは、一般の人にとっては、あんまないと思う。 自分の参加した結婚式も、新郎の地元 続きを読む…

再訪・カメルーン③

■■■「日本がどんな風に見られているか」を可視化する■ 大学院1年目の夏に、「修士論文構想発表会」みたいなものがあった。そこで「カメルーンでドキュメンタリー制作をして、その制作実践の記述と分析を修論にする」ってことを発表 続きを読む…

再訪・カメルーン②

■■体が小さくてひ弱な日本人■ じゃあカメルーン人から「金くれよ」と言われて、彼らが本当に金が欲しいかというと、実はそうではない。ただ単に軽口で肌の生白い東洋人をからかっているだけであって、本気で金を強奪したいと思ってい 続きを読む…

新シリーズ 再訪カメルーン

■喉元を過ぎれば熱さを忘れる■ 2度目のカメルーン行きを決めたのは、大学院1年生の7月ごろだった。 ちょうど協力隊から帰ってきたのが前の年の7月1日だったので、あれから丸々1年経ったことになる。帰ってきたときには、「もう 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年10ヶ月 フランスのお菓子は再び敗れる

おフランスの休暇から戻るときに、同僚へのおみやげを何にしようかと考えていた。 ちょうど1年くらい前も同じだった。その時もどうしようかなって迷って、結局、缶入りのちょっとした可愛らしいチョコクッキーを選んだのだった。 そし 続きを読む…

ドキュメント「青年の日」72時間②

■2月10日(火)9時■24時間め■ 昨日の、同じ時間の騒がしさと違って、町がシーンと静まり返っている。いつもの道の学校の前を通ると誰もいなかった。 そうか、今日、学校休みなんだ。 本番の2日前にリハーサルをやって、前日 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年6ヶ月 アンテナ立てて国際放送を見る

ついにわが家にテレビが来た。 と、昭和調に言ってみたけど結構ね。この国の人たちは実はテレビ見てる。 よっぽどの田舎は知らんけど、町中なんかどこもかしこもアンテナ立てて、一家に一台はあるみたいですね。だから俺なんか協力隊員 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年4ヶ月 国歌が好きって言えない日本

町はクリスマスモード。 ってこともない。イスラム教の町だ。 市場の露店では、手足の稼働しないバービー人形とかミニカーとかが並ぶようになって、夕方になると物売りから帰るこどもたちが鼻たらしながらじーっと見つめている。 まあ 続きを読む…

大祭と選挙

日本でも学園祭シーズンかと思いますが、わたくしの任地でも、2年に一度のトラディショナル大祭が盛況のうちに終わった。 機会があれば、またどこかでレポートします。祭りの目玉は、仮装行列っていうか全住民参加型のパレードなんだけ 続きを読む…

バムン王国「伝統祭り」2014

)任地のバムン王国で、2年に1度の伝統的お祭りが始まった。 何度も書いて繰り返しになるけど、ここは近代国家の成立以前からわりかし広い版図を治めていた「王国」で、今も王室が主催して民族のアイデンティティを確かめる祭りをおこ 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年3ヶ月 世界スタンダードを目指さない

メッカに巡礼を終えた同僚のキャスターが、今日帰ってきた。 メッカ巡礼ってのはイスラーム教徒にとっての生涯の憧れで、これを成し遂げた人はエル=ハッジ(ミスター巡礼)と呼ばれて人々の尊敬を受ける。 と、本には書いてあるのだが 続きを読む…

王国テレビ 時代写すドキュメンタリー感

あ、なんかひらめいちゃった。 閃いたっつうか、突然あることに合点がいったのだった。 数か月前に、何回かとなりの村を訪ねてドキュメンタリーを作った。 先日掲載された原稿にも書いた通りですが、僕の活動している王国テレビは、か 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年3ヶ月 先輩隊員と別れが悲しい

この頃はあっという間に日が過ぎていくなー。 と思って振り返ると、このひと月間で13日出張してる。どうりで疲れるはずだよ。この中には 一日9時間のバス移動 ってのも含まれてる。どんな苦行ですか。でも任地に閉じこもっているよ 続きを読む…

【青年海外協力隊・カメルーンの旅】途上国の炭水化物まつり

昼メシを路上の一膳メシ屋で食っている。 米に豆の煮込みと肉のスープをぶっかけたファストフードである。 野菜だ野菜だ、野菜もってこーい。   メシ食う時に、店の人からたいてい「いくら?」って聞かれるのがこちらのシ 続きを読む…