【青年海外協力隊・カメルーンの旅】町のコジキはいつの間にか死ぬ

先週、町のコジキが死んだ。 ふだん町中をうろうろして町のトピックを収集している局長が戻ってきて、「街のコジキが死んだぞ」と言うんで行ってみるけど、別段ニュースにはなりません。   局長言うところでは、コジキとは 続きを読む…

コジキに会えば金をやり 会わなければ金をやらない協力隊

町を歩いていると、顔見知りの女こじきとすれ違う。 ガリッとして、まあやせている。だけど顔色は悪くないし、悲壮感もそんなに漂っていない。この人は朝から晩まで、町中をうろうろ歩いているので遭遇率が結構高い。 俺にとっては初期 続きを読む…

アフリカ人はテレビの中に部族の太鼓の音を聞く

「激レアさん。」の出演依頼が来た時に、この複雑なアフリカ・テレビ体験をどうしたら説明できるのかと考えていた。 担当ディレクターは真面目に仕事に取り組む人だったが、編集会議では「アフリカのテレビって何が人気あるんだ、動物の 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・最終回 すべてわけわかる

最後の1週間は首都に滞在して、いろんな機関をご挨拶で訪問したりしている。 なので、地方のわが家でにんじんを生噛りしながらのんびり暮らしていた時から比べると、ずいぶん忙しい。 っていうか、もうすでに日本だ。 2年前に比べて 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・2年の任期満了 首都に帰る

滞在が最終盤になるほど、町でしきりと笑顔がでる。 これはなんの笑顔なんだろう。 町を歩いていて、不良グループに取り囲まれるとか、いやーな奴に会ったなとか、大音量を発する巨大スピーカーが家の近くに運びこまれたな、とか 逆境 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年11ヶ月 町は俺劇場となっていた

任期も残りひと月少しになって、ぼちぼち帰国の最終調整に入るっていう段階まで来た。 町での生活にも慣れて日々はあっという間に過ぎていくんだけど、この町をまもなく離れるってことについては、驚くほどなんの思いもない。 悲しいと 続きを読む…

ドキュメント「青年の日」72 時間 最終回

■2月11日(水)9時■48時間め■ 「青年の日」当日になった。 今日は幼稚園生から大学生までの学生が、町を行進する式典がおこなわれる。カメラマンのアブバカさんと一緒に撮影に行く。県知事以下、いろんな要人たちが集まってく 続きを読む…

【青年海外協力隊・カメルーンの旅】ドキュメント「青年の日」72時間①

カメルーンでは 2月11日が「青年の日」 ってことで国民の祝日になっている。 この「青年の日」の規模ってのは結構大きなもんで、当日は、全国の幼稚園から大学の全学生たちが、町を行進して歩くっていう国を挙げてのイベントがおこ 続きを読む…

【すばらしいアフリカ紀行②】アフリカで立ちションすると川となって、自分の足元に戻る

下宿の奥さんが、なんか機嫌の悪い声で夫と話している。 その直後に、夫のセレが「水を井戸に汲みに行くから、お前も行くか」と言う。 そうそう、この家にオノが下宿するようになって一人増えたから、何かと水が足りなくなってるのだ。 続きを読む…

青年海外協力隊の体験談を小学生に説明する

JICAの青年海外協力隊に参加して、アフリカのカメルーンという国で2年間働いていた小野といいます。僕がどうして、JICAに参加して海外に行こうと思ったのかお話します。 僕は小学生のころ、あまりスポーツが得意ではありません 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年5ヶ月 クリスマスに人は集まる

ノエルおめでとう。 ってキリスト教徒でもない自分がそんなメッセージをアフリカの片隅から発して、どうする。 24日のきのうは、おなじみのラジオ制作主幹から、 「日本はナショナルな祭日で、おめでとう」って言われる。 クリスマ 続きを読む…

【青年海外協力隊・カメルーンの旅】「すばらしい世界旅行」はこれだ

ひたすら長いカメルーンの結婚式を撮影している。   結婚式っていっても、日本みたいに業者が仕切ってホテルで披露宴をおこなう形式ってのは、一般の人にとっては、あんまないと思う。 自分の参加した結婚式も、新郎の地元 続きを読む…

再訪・カメルーン③

■■■「日本がどんな風に見られているか」を可視化する■ 大学院1年目の夏に、「修士論文構想発表会」みたいなものがあった。そこで「カメルーンでドキュメンタリー制作をして、その制作実践の記述と分析を修論にする」ってことを発表 続きを読む…

再訪・カメルーン②

■■体が小さくてひ弱な日本人■ じゃあカメルーン人から「金くれよ」と言われて、彼らが本当に金が欲しいかというと、実はそうではない。ただ単に軽口で肌の生白い東洋人をからかっているだけであって、本気で金を強奪したいと思ってい 続きを読む…

新シリーズ 再訪カメルーン

■喉元を過ぎれば熱さを忘れる■ 2度目のカメルーン行きを決めたのは、大学院1年生の7月ごろだった。 ちょうど協力隊から帰ってきたのが前の年の7月1日だったので、あれから丸々1年経ったことになる。帰ってきたときには、「もう 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年10ヶ月 フランスのお菓子は再び敗れる

おフランスの休暇から戻るときに、同僚へのおみやげを何にしようかと考えていた。 ちょうど1年くらい前も同じだった。その時もどうしようかなって迷って、結局、缶入りのちょっとした可愛らしいチョコクッキーを選んだのだった。 そし 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年8ヶ月 旅のゴールが見えてくる

夜から雨が降り始めて少し涼しくなってきた。 季節が変わって、カメルーンで経験する3回目の雨季が始まろうとしている。この国での滞在も1年9ヶ月になって最近だと、自分の番組を作るっっていう自分の仕事をしているので、新しい発見 続きを読む…

青年海外協力隊的あるある・1年7ヶ月 「借金で首吊る女はいない」

3月8日の日曜日は「国際女性の日」っていう。 カメルーンでも、女性の行進やら、なんやらイベントがたくさんある。アフリカに来てからも休みの日にますます休めないんだけど、もうそれはいいや。 「国際」っていうんで、当日は世界各 続きを読む…

カメルーン 番組の完成「女性-見えない仕組みの中で」

毎日温かい日が続いて、春の樹木がいっせいに花をつけだした。 四季のある国では、1年に何回か短い間町中が花の香りに包まれるっていうボーナスみたいな時期が訪れる。それはとても感動的で気持ちがいい。 もちろんカメルーンの話では 続きを読む…

ドキュメント「青年の日」72時間②

■2月10日(火)9時■24時間め■ 昨日の、同じ時間の騒がしさと違って、町がシーンと静まり返っている。いつもの道の学校の前を通ると誰もいなかった。 そうか、今日、学校休みなんだ。 本番の2日前にリハーサルをやって、前日 続きを読む…