青年海外協力隊的あるある・6ヶ月めのソリューション「カレンダーを使ってみよう」

協力隊的な話題の続報をー。

 

事務所をボールペンでいっぱいにすることで書く習慣を
つけるプロジェクト。しばらく経ってチラチラ見ていると、
自分が買っておいておいたボールペンを、何人かの人が
胸ポケットにさしているのを見かけるようになる。
しょっちゅう書く、というとこまではいかないけど、
少しは動いているようにも感じる。

この先の目標としては、仕事のカレンダーを作って、
タスクの共有化とかスケジュールの見える化をしようよ、
ってとこに行きたいのだが、まだまだかな。
第一段階としては、自分自身のスケジュールを書きこんだ
カレンダーをみんなが見えるところに置いておくっていうのを
やっている。

これは、そもそも計画的に始めたことでもなく、自分の身を
守るために始めたものだ。
少人数のテレビ局だから、365日休みがない。シフトを組む
とか、そういう気の利いた概念が、まだない。
おれ、土曜と日曜は休むからね、って言ってるのにもかかわらず、
なし崩しにガンガン仕事を入れてくるんで、これはヤバいと思って、
土曜日曜のところに「休み」って書いて、
「ここ休みますよ」って視覚化して繰り返し説明するためのものだ。

これがまあまあ効を奏して、ようやく
「オノは土曜と日曜は働かないのか、そうか…」
というのが浸透してきたので、最近は安心して土曜に洗濯ができる。

そんな風に計画的にあらかじめ逆算して物事を
準備しないのが大きなストレスで、
前日に「明日なんかあるぞ」と言われるのはマシな方で、
その日の朝に「今日なんかあるぞ」と言われる。

そのたびに、ありありとむくれたり、困った顔をするという
ノンバーバルな手法で抗議する。
ときどき「イル・フォー・ビアン・オーガニゼ」
(ちゃんと準備してくれよ)って大きな声あげたりもする。
まあ実際は「イル・フォドラ」って未来形とか
「イル・フォドレ」とか条件法で語調緩和してるけど、
用法合ってるのかな?自信ない。

自分がもし江戸っ子だったら、とっくに切れてるなって
思うのだが、幸いにして山梨の田舎の出なので、まだ
「マジでぶち切れ、5秒前」くらいで留まっている。

そんな感じで、今日も突然「今日は重要な会議がありまーす」って
3分前に言われる。気分はサプライズパーティ並みだけどもういいか。
結局、会議は、局内の役職任命っていうもので、自分にとっては
そんなに重要じゃなかった。

ちょっと面白かったのは、役職に任命された人に記念品として
大量の文房具が贈られたことだ。
ボールペンとか、アラビックのりとか、ノートとか。
その量も半端なく、両手に「どっさり」って感じだ。

うーらら?すごくミステリウーだなって思う。
あれほど書く習慣の薄い人たちに文房具が渡されるなんて。

まだよく読み解けてないんだけど、一つには
「上の人ほど、書くことの意識が高い」っても考えられる。

たぶん概して、政治が安定している中程度の途上国っていうのは、
長いこと同じ政権が続いたりしていて、「官」がこう着した
お役所天国が花開いている。
そんで、たいてい「エラい人ほど、よく威張る」とか
「役人が上のことばかり見る」「役人が下からわいろをとる」
なんかが漏れなくセットでついてくる。
日本で言うと、平安時代とか。江戸時代は庶民が力をつけたから
ちょっと違うかも。中国だと、清とか。

そこでは宮廷とか幕府の中での公文書が大きな価値観を
もって重要視される。ただし、それは上級官僚・上級役職に
独占的なもので、庶民にいくほど、文書はあまり必要とされない。
そういうギャップが大きい、っていう法則にあてはまるのかも
しんないって思った。

まあ、だからなにってことでもないけど。
ただ歴史を紐解くと、書くってことを習慣として習わなかった大人が
途中からバリバリ文書を書くようになったっていう話も聞かない。
寺子屋で子どもの頃から習わないと。

そうすると、みんなで書く習慣をつけるプロジェクトは
国家50年の計かとも思ったりするけど、
まあそれを念頭に置きながら、期待せずに、やってみるわ。

 

初出:2013年12月12日(木)(カメルーン滞在164日目)

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