青年海外協力隊的あるある・1年経過して絶望で寝込む

任国に帰ってきました。

飛行機の窓から見る2回目のカメルーンの夜景はなんともほの暗くて、頼りない。
人は人で活気があるけど、夜になると少ない電気で暮らしているんだなあ、なんて思いを新たにする。

と思ったけど、家に帰ると、相変わらず夜中まで大爆音の音楽が町中に垂れ流されていて、もうねー。とも思うけど。

町中にあふれる巨大スピーカーから24時間 大爆音が垂れ流されるカメルーン

休暇が終わって、ちょっと早いけど自分的には2年目突入。
かるく1年を振り返ると、やっぱ、この国の人は、自意識が強くて他人がどう感じるかとかを考えない人が多い。ってのがほぼすべてかな。

ちょいちょい聞くほかの人の話とか、他国の隊員の動向を見るにつけ、今日だけちょっと言うけど、

この国で生活するのは相当、過酷です。

活動がどうとかいうレベルでない。

まあ、国それぞれの大変な面があると思います。ちなみに、わたくし地元の甲州人も、他県の人からみると、思いやりがなく雑で人当たりが強い、ってよく言われてるみたいだけどね。

パリで、同僚たちへのおみやげを何にしようかなー、って1時間くらい考えていた。

日本だと、よく田舎に撮影に行くときに持っていく菓子折りは、でかいやつに限る。ってのが自分の中の法則だ。だから、煎餅とかごちゃごちゃ入っていて、かさばるけど軽くて安いやつ、なんかをよく買った。

だけど、せっかくおフランスだから、手に入りにくい珍しいもんがいいだろな、とか迷う。迷いだすと、目移りしちゃって、やっぱ可愛らしいのがいいなーとか、同じクッキーでもオリジナリティのあるやつがいいなーとか、思って、まあ結局、缶に入ったチョコクッキーを買ってきたのですよ。そんなに高くないやつ。

ポイントとしては、

・フランスっぽい写真のプリントされた洒脱な見た目
・クッキーとチョコの細工がかわいい
・缶の箱入り

である。

缶の箱ってのは、自分の子ども時代の昭和の後半って、なんか珍しくてポイント高かった。食べ終わったあと、親はいろんな物入れにして活用してたしね。

そして今日ですよ。
みなさんにお配りしたのですが、
なんというか、
誰ひとり、

・フランスの情緒を彷彿とさせる見た目だねー
・かわいいねー
・あとで缶ちょうだい

とか言う人がいない。

まあ、それはいい。自分の選択が失敗したってことだ。

そんで、さいご局長から

「オノー、なんだこれ、小さいなー。普通おれたちバムン(族)だと、おみやげ渡すときはもっとたくさん買ってくるもんだぞ。気がきかないな、ガハハ。」

と言われ、そのなんつうか思いやりのなさに気を失いそうになって、

しばらく寝込む。

やっぱ、あれだったか。
人にものを渡すときは、質より量。ってことか。

だから、このテレビ局は

番組の質よりも、番組の量に価値観があって

イマイチ憧れの世界標準に近づけない。

そういう場所に、帰ってきた。

なんで、2年目は、質をよくして、世界標準に近づきましょう、って活動することになると思う。

→「青年海外協力隊的あるある・1年1ヶ月プロジェクトを開始

アルプス山脈のシャモニーって町に滞在してました。こりゃあモンブラン登れるな、って思った。

初出:2014年6月9日(月)

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