フランス語 DELF B1 対策ゼロで受けてみた

首都の大使館に選挙に行ってきた。

投票用紙は、封を2重にして自分の選挙区の甲府市まで届けられる。

これが1週間くらいで日本まで届くと思うと、物事がそんなに速く進むものかと思って感慨深い。

投票用紙には、ほんとは鉛筆で書かないといけないみたいだけど、青いペンで書いてしまいました。まあ、いいか。甲府の選挙管理委員会の人、読んでたらすいません。
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今回、首都に行った目的はもう一つあって、実はフランス語の試験を受けに行ったのだった。

まあ「仏検」みたいなもんだけど、フランスの公式検定で「DELF(デルフ)」っていう。
6つの級があって、今回受けたのはB1級。

Aが初級で、A1が初級の前編、A2が初級の後編
Bが中級で、B1が中級の前編、B2が中級の後編
Cは上級。 そんな感じ。

ということで、今回ちょっと「わたしとフランス語」っていうテーマで書いてみたい。やだな。

フランス語をゼロから始めて1年8か月ですね。

まあ日々できたりできなかったり波があるけど、実感としては、すでに英語とかよりも全然できるな、ってのがある。

今回の「B1級」は、仏検換算すると「2級」くらい。
わたし「英検2級」は浪人生の時に取ったので、まあ、今回も楽勝じゃないかと思ってた。

だけどね。
いやー。落ちたね。感触として。
今までの人生の中で数限りなく試験に落ちてる自分としては、「試験に落ちる感触」はすぐわかる。

100点満点中で、半分の50点でいいらしいけど、たぶん感触では40点くらいだ。

まあ、どんな問題がでるかとか時間配分とか、まったく対策せずに、ぶっつけ本番でいったのでなめてました。
すいません。もうちょっと勉強しよう。

フランス語圏の人のために、引き続き試験内容をレポートしてみる。

内容は「聞く」「読む」「書く」「話す」。

の4つの分野があって、それぞれ等しく25点が配点されていて合計で100点。

●聞く (自己感触:25点中10点)

自分がネットで毎日聞いているのは、RFIとNHKワールド。
それに比べると、スピードはゆっくり。
なので、全体的には「分かる」。
だけど、細部がわかんない。

カミーユが「部屋を変えたい」と思ってる理由が、「家賃が高いから」なのか、「部屋が広くて掃除が大変だから」なのか。
なんか両方言ってるから、どっちだ、ってのが判断できましぇん。

なんかね。
ラジオの放送とかって「人にわかりやすく伝えるため」にしゃべってるので、実はむしろわかりやすいんじゃないかとか思う。

たぶん自分がラジオを聞いてるときは、話題に応じて、頭の中で予測変換して先取りしてるから、そこそこ聞き取れてるんじゃないかなって気がする。

なので、自分の聞き取り能力ってのは、語学力というよりはアムロ的に敵の動きを先読みするっていう、文脈理解力によるところが大きいなあ、って思った。

●読む  (自己感触:25点中15点)

大問2つ。
1つめは、4つの映画の紹介文があって、その中から条件に合った映画をチョイスするというもの。
これは、語学力というよりは、情報処理力、って感じで楽ちんだった。
2つめは、論説文だけど、大意はわかるんだけど、設問に問われるような細部の「ここぞ!」っていう場所の単語がわかんねえ。
だめだそりゃ。

大意は、こんな感じ。
「フランスでは、家族のありかたも多様化しております。
結婚せずに同居している家族など。
そんな中で、家族の絆を強めるための意識が高まっています。

若者の○%の人は、自分の先祖がどの地方の出身なのか関心があって調べています。
若い人が自分の先祖のことをよく知らない、というのは都市に出てしまって離れて暮らすからです。
(専門家の見解とかあって)

近年ではネットを使って(住民台帳)を調べられる行政サービスが始まりました。○%の人がこれを利用しています。
自分のルーツを知ることは、家族の絆を強めるためにとても有用です。」

繰り返すけど、大意はわかるけど、細部がわかんねえ。
上の日本語訳も、脳内でだいぶストーリーになるよう補完してる。

●書く  (自己感触:25点中??半分くらい?)

テーマに沿って作文。
自分は作文は得意なので書けたと思うけど「160ワード以上書きなさい」っていう条件をクリアしてるかどうか自信がない。

時計をもっていかなくて、書いてる途中でタイムアウトになってしまった。
それも、だめだこりゃ。

作文テーマは
「あなたの町の、文化イベントかスポーツイベントを記事に書いて世界の人に知らせます。イベントがどのように繰り広げられるのか、またあなたが、なぜそのイベントが重要だと思うのかを書きなさい。」

●話す  (自己感触:25点中8点くらい)

やっぱ話すのが一番ダメだにゃー。

大問2つ。
1つめはロールプレイング。
設定が書いてある紙を、くじ引きみたいにひいて、その設定で、試験官と役になりきって会話する。

「その設定がよく読めない。」
やばい。あせる。

押し黙って、設定の紙をじっとにらんでると、「あなたはこのアパートの住民ですが、このたび新しいアパートの入居者に向かって、週に1回は台所の掃除とか
当番を決めてやるように、説明しましょう。」
ってことが書いてあった。

それが判明するまでの空白の時間っつうのが辛すぎて生きてるのがやになった。

2つめは、新聞記事のかんたんな論説を読んで、自分の意見を述べる。
「フランスの企業の多くは、勤務時間内のソーシャルネットワーク利用を禁じている。仕事の効率が落ちるから。
時間を制限してやる、というところもある。」

自分の意見ってことなんで、「ソーシャルネットワークは自由にやればいいと思うけど。
情報を得ることができるので。息抜きにもなれば、かえって作業効率も上がる。」みたいに言う。

あとで、気が付いた。
こういうのって、たぶん「お作法」がある。

「メリットは・・・です。」
「デメリットは・・・です。」
「わたしの意見では、・・・を重要視したい。」
「なぜなら・・・だから。」
「結論として・・・です。」

っていう組み立てだ。
そうかー。

このパフォーマンス、自分は「自由演技」で踊ったけど、じつは「規定演技」で踊らないとだめだったんだなあ。って思った。
もちろん、そもそも、しゃべる力も足りない。

以上、テスト終わった直後はショックに打ちひしがれて一日寝込んだけど、面白かったからまたチャレンジしよう。*初出:2014年12月7日(日)

*後日メールにて結果が届くと合格してました、不思議だ。。。点数は忘れたけど65点くらいだった気がします。(作文)と(会話)の評価が高く、やはり現地に住んでると表現力の方がよいみたいですね。(2018年8月10日記)

そして・・・帰国後にDELF B2の挑戦へと続きます

「青年海外協力隊の帰国後の進路 DELF B2対策」

さらに、待望のB2合格へ

「DELF(B2)レベルは高いが受ける時受かる」

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