えーん。おなかが痛いよー。
乾季になると、ボークーマラド(病気が蔓延するぞー)と
みんなが恐れていたことが、ちょっとわかりました。
最近では今まで見かけたことのなかったやばげな虫が部屋を這い回ってるし、台所では、こちらに来て初めて「G」を発見する。
全世界的なテロリストで、丸めた新聞紙で叩こうとすると羽で飛ぶ、あいつだ。
どひぇー。
あまり彼に干渉すると消されてしまうんで
見ないことにしておくんだけど、
とにかく、この腹痛はどうだと。
思い当たる節が多すぎて、特定できない。
まあ、いろいろいありますが。
一番の有力者は
「変なにおいのした肉」ですか。
初めて露天で買ってみたのだが、においをかぐと、これまでの生涯で嗅いだことのない得体のしれない匂いがして、ちょっと黄色信号だ。
だけど、ちょっと意地があるから、捨てるってのも。
思い切って「毒を食らわば、皿までもーっ」と
叫びながら皿ごと食べる。
バリバリ。
なんてね。皿は食べない。
次の日くらいから全身筋肉痛と発熱。JICAから配布された
「マラリアのABC」ってハンドブックをww
しげしげと読んでしまう。
しかしそもそもマラリアは蚊が媒介するんで、あてはまるわけもない。
熱はすぐに治まった。
続いてお腹がとても痛いんで、下痢するのはいいんだけど、あまりの痛みに眠れず、夜中に10回くらい起きる。こんなの初めてだ。
「こんなの初めてだわー。」ってゴルゴに抱かれた娼婦とかが
よく言ってるけど、それはいいか。
なんかで読んだ、兵隊さんが痛みを耐えるためにタマをにぎると痛みが和らいだ、
ってのを思い出して、タマをにぎって眠る。
寝られた。
まずは、ラッパのマークの殺菌薬を大量投入して菌を一掃する。そののちに、整腸剤とヨーグルトで、腸内環境を整える。という作戦なのだが、
ぜんぜん治りませんヨー。
正露丸が効かないっていうのは、ヤマトでいうと波動砲が効かないみたいなもんだ、もう、ほんとすいませんって気持ちになる。生まれてきてすいません。
わらをもすがる思いで、成分不明だけど露天の薬商から現地薬を買って、投入。すると、あら不思議。急激によくなってきましたヨー。
結局のところ、1週間続いた腹痛は治ったんだけど、原因も結果も不明のままだ。ただ「現地薬を飲んだら急速に治った」ってことはここにもなんかヒントがある。
「現地の病は、現地に適応する薬で治す」
ってことが効果的である、とも言えないけど環境に最適化したソリューションはあるのかもしれない。
ちなみに、現地の人からは
「変なにおいのする肉は、食うな!」
と言われる。ですよね~。
→ ようやく活動がはじまるのか!?
「青年海外協力隊的あるある・5ヶ月めの悩み」
初出:2013年11月15日(日)(カメルーン滞在137日目)