このたび、同僚の結婚式に招かれた。
いや、正確に言うと招かれてない。
隣のラジオ局の局長補佐がめでたく結婚する、っていう話なのだが、それを自分が聞いたのは前の日だ。
ひそかに招待状が出回っていたりして、見ると確かに明日って書いてある。
知らんかった…。
まあそんなに親しくもないからなあ、と思ってると、またもや局長から「あした撮影してきてよ」と言われて、一瞬ゲゲッとなる。
結婚式に出席できること自体は貴重なのだが、
話に聞くと、カメルーンの結婚式はとても長いのである。
お昼に始まって、終わるのは翌朝だ!
朝までダンスで踊りまくるってことだ。
恐るべしだ。
撮影は、もちろん仕事じゃなくって、サービスだ。サービス残業だ。結婚式Vってやつだ。
新郎の局長補佐って人は、イスラーム圏の任地にしては珍しくキリスト教徒で、結婚式はキリスト教式にとりおこなう。
カメルーンの(キリスト教徒の)結婚式は、3回やるんだ、とみんなが教えてくれる。
1回目は市役所にて、おこなう。
2回目は教会にて。
そして3回目は自宅かお店などで。
それって、役所に書類を出したあとに結婚式をやってから披露宴をやるってことじゃん、と思うのだが、いちいちが長い。
それぞれ誰か偉い人が長ーいスピーチをしたり、終わることのない長い歌を歌ったりするんだけど、昼から始まって、一族郎党やら近所の人たちは夜中まで、ものすごく元気だ。
自分としては、なるべく体力を消耗しないように撮影する。だけどさすがに、三次会の夜の踊りがエンドレスで始まるころには、半分気を失いながら撮影している。
あとから撮影データの最後の記録を見ると、1時だった。そのあと隣の部屋に連れて行かれてダウン。結局朝まで隣から音楽が鳴り響いていて、ちょっと寝たか寝ないかだ。結局、式が終わったのは朝の6時だった。(続く)
→ 次回、伝統の儀式を目の当たりにする
「『すばらしい世界旅行』はこれだ!」
*初出:2013年11月29日(金)(カメルーン滞在151日目)