【青年海外協力隊・カメルーンの旅】ラマダーン明けをお慶び申し上げます

ラマダーン、明けた。

あけましておめでとうございます。

 

町の垂れ幕には「イード・ムバラク(良きことの訪れをお慶び申し上げます:意訳)」て書いてある。年賀状の文句みたいだね。まあ、どこもおんなじです。

 

突然沸いて出た屋台の駄菓子屋

 

この一か月メシ食ってないから、もう腹が減ってしょうがないわー。

 

って、んなこたない。

 

食ってはいる。

ラマダン中は、一応気を使って日中は人前で食べないようにしていた。食えないって思うとちょっと小腹がすいても食えないからなかなか厳しかったな。

任地の日没は18時35分なので、まあ夕食の時間としてはいい時間なんだけど、昼メシを隠れて食いそびれたときは日没が待ち遠しくってしかたなかった。

町にどっと繰り出し 特にすることもない若者たち

 

 

ラマダン中の人気食品というと、バナナだった。日没のアザーンがモスクから「うらー」って流れると、みんなで一斉にバナナをもりもり食う。もう町中がたちまちバナナの皮だらけになって、またもや思わず

 

「昭和かよ」的な光景になる。

バナナの皮ですべらないように注意深く歩く。自分はまだ家で隠れて食ってるからマシなんだけど、本当に厳しいのは、ラマダン中は町にほとんど「炭水化物しかない」ってことだった。

 

売ってるのはバナナと揚げパンともちゃっとしたフランスパンとかで、調理したおかず系とかは日持ちがしないからか町にない。出たよ。「炭水化物まつり」出ちゃったよ。

 

週末に同僚と出張したので、3日くらい一緒にいた。彼を見てると、まさに「ドカ食い」である。夜、一緒にメシを食った帰りがけ、間髪入れずバゲットに肉をはさんだの食って、そのあとドーナツを4個くらい買って完食して、

 

果てしもなく食い続けてるわけですよ。

 

それがラマダーンだ。みんな糖尿病にならないのかな。いや、なってる。

 

こえー。

自分も20代の時は、朝めしにコメ3合食ってたけど、もうそういうのダメだわ。最近は、いかに糖質の吸収をゆるやかにするかってことに8割くらいの労力を注いでる。おかげさまでこの間の1年経過健康診断で健康認定でました。よかった!

 

あと10年経って、この国にもう少し健康の意識が高まってくれば、「ラマダンだけど糖質の吸収をおさえる健康法」みたいなのを、ためしてガッテンでやるんだろうな。

今は、ニーズがない。

 

それと、10年後には黒烏龍茶、売れるだろうな。

 

今は、ニーズがない。

 

今日は、年始回りってことで同僚宅を回り、

 

昼飯を3回食う。

 

だれかー。黒烏龍茶もってきてくれー。

 

さすがにやばいと思って、ガスター20を2錠飲んでみたけど、用法と用量合ってるのかな?自信ない。

 

とにかく町中はお祭りモードで、屋台でポップコーンとか、アイスクリンとかを売っていた。ちょっとジャンキーでポップで近代で、生活に余裕ができてはじめて食べることができる、お祭りのお菓子だ。

アイスクリンみたいな氷菓子

100フラン(20円)で子どもに大人気

 

この国に来てから、はじめて見た。

 

そういうの見るにつけても、ひしひしと、近代の波が寄せてきてるな、って思った。

→ 異文化の価値を見つける アフリカ紀行

 「イモ子のアフリカ旅ーとほカメラ

 

→ これからカメルーンに行く人向け、生活や文化情報

 「カメルーンの生活・文化ーとほカメラ

 

100フラン投げて数字のマスにピタリとまると、その金額がもらえるテキ屋

 

初出:2014年7月29日(火)

 

過去記事:【青年海外協力隊・カメルーンの旅】途上国の炭水化物まつり

 

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