青年海外協力隊の帰国後の進路 甲府・廃墟スタジオを開設

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日

■帰国はじめての実家の甲府■2年ぶりに実家の甲府に帰る。一戸建てで、もうじいさんとか死んじゃって、誰も住んでない。2年ぶりに門扉を開けると、うわーっと庭がジャングルみたいになってますけどー。しばらく立ち尽くすしかない。

 

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■もう、どこから手をつけていいのか、わかんないや。とりあえず、寝る。あ、そうか家の中の電気、ガス、水道、全部止めてあるんだったっけ。もう夕方だから開通できないや。ということで、ヘッドランプで夜をすごす。結局カメルーンから帰っても、ここでも同じかい!

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■明るくなって、実況見分してみる。北側の庭→ちょっとした森になってる→隣の家にゼリー持って行って謝罪。東側の庭→ここも森。からの、小屋の瓦が外側に落ちてる→隣の家に謝罪、するつもりが、まだあえてない。南側の塀→あいつぐ地震で隣
の家に崩れてる→謝罪。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■この塀の崩れてるのは、実はカメルーンに行く前からそうだったのだが、直すとお金かかるから放置していたのだった。そしてさらに月日は2年流れて、この塀の隣の家への曲がり方は、もう限界って気がする。もう一回地震が来たら倒壊しそう。日本は地震大国ですなあ。

塀の曲がり方はもう限界

 

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■西側の玄関のところ→雨どいがぶらぶらと屋根から外れて垂れ下がっている。これは、2年前の大雪のときに、みんな町中の雨どいが重さでやられたんだそうだ。ああ、忘れてたけど「雪の降らない町、山梨の大雪」あったね。1年半前のことだ。みんな車が立ち往生したやつだ。

雨どいがぶらぶらと

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■そのニュースは、遠くカメルーンでもネットで見聞きしたので、よく覚えてる。大変なことになったなあ、と思ったものだ。もし92歳の一人暮らしのじいさんが生きてたら、どうなったことやら。ちょうど俺がカメルーンに行く直前に死んだので、よかったのやらなんなのやら。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■やっぱ、年寄りが長生きするのは、難しい。家族たいへんだよ。おれも大変だった。弟は逃げてたけど。そして、近所の人もたいへん。一人年寄りがいると、みんな大変なんだよね。もう、支えらんないよ。

 

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■誰かが、年寄りの乗るみこしの片棒の手を離しちゃったら、その分ほかの人が余計たいへん。まあ、俺なんか、割と早めにみこしを担ぐのやめちゃったからね。たぶん、俺らくらいの年の同級生とかは、だんだんと担いでるみこしが重くなってきたのを、感じてきてるのだと思う。

 

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■やべえ。また日本について語ってしまった。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■帰国はじめての実家の甲府■ということで、この大雪で壊れた雨どいは、そのようなことを忘れないための「遺産」として、今も保存してある。っていうか、めんどくさくて直してないだけだけどね。

むっさゴミを出す

 

★★★

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の市ヶ谷■東京来たけど、勉強するために図書館を探す。すげー歩いて、四番町図書館ってところに入った。カフェでもいいんだけど、どこも満員だから落ち着かないんだよね。やっぱ、みなさん涼しいところを求めてる。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の市ヶ谷■図書館で、2人組の高校生が英語の勉強についてしゃべってる。「やっぱ音読すんのが大切なんだよ。自分の言ってることが耳から入るし。」聞き役「へーえ。そうなんだ。」ほほえましい。日本は、夏休みだ。まあ、世界どこでも夏休みなんだろうけど。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の市ヶ谷■坂を上って、JICAに行く。坂の途中で救急車が止まってる。誰かがマンションから運び出されてきた。ちょっと見たら、お年寄りの人みたいだった。「やっぱ暑いからなあ。」って言うこともなしに、自然につぶやいていた。熱中症かね。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の市ヶ谷■ほんで、靖国通りはすげえ、消防車がガンガン走ってんですけど。夜の7時前くらい。「はいー、緊急車両が、対向車線を通りまーす。」って言いながら、対向車線を走る。なんか感銘を受ける。なんの感銘なのかって、なんだろう。たぶん秩序が整ってることがすげえ、っていうことだ。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の市ヶ谷■おなじみカメルーンとの比較で恐縮なんだけど、カメルーンの無秩序状態と言ったら。首都なんか、タクシーが歩道走るんで、おっかなくって仕方がない。ワイルドだよ、ほんとに。カメルーンのタクシーは渋滞がおこると、歩道を走ってショートカットします。ここ、試験に出ます。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の東京■そんで、おやじの家に泊まる。メシでも食うか、ということになり、居酒屋に行く。なんということもない居酒屋。チェーンの。だけど、うまいね。何食っても。本当に、何もかも久しぶりに食うものばかりで、感動的にうまい。一つ一つ味わいたいんだよ、だからあんま話しかけないでほしい。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の東京■なんということもない居酒屋なんだけど、小さい水槽のいけすと言うか、そんなのがカウンターにある。酸素の細かい泡がぼこぼこと出ている。俺、そんなことでも感銘を受けた。細かい泡が、ぼこぼこしている、ただそれだけで感銘をうけてしまったよ。細かいんだ、日本。あと、手先が器用。

小野ヒロフミ ‏@onokatekin · 7月31日
■今日の東京■結局ね、日本はなにもかも、素晴らしいよ。結局それかい。ぐるぐる回っても、最終的には、そこに落ち着いてしまう。まあ日本人にとっては、日本が肌に合うってことだ。納豆もうまいしね。醤油もうまい。納豆なんか毎日食ってますよ、毎日感動してるよ。

帰国して初めて帰った実家の甲府 2年間荒れ放題 「廃墟スタジオ」と呼ぶことにする

 

→ 日本帰国後、日常に適応するまでの6ヶ月

 「青年海外協力隊の帰国後ーとほカメラ」

 

*初出:2015年7月31日

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