またもや、うちの局長が
「お宝映像ー!」って言って
なんか撮影して帰ってきた。
今回は、不正牛肉を卸しているのを車から隠し撮りしてきたみたいだ。
カメルーンでは、肉の取引は、法で定められた検査を通らないと流通させてはいけない、って言ってる。なので、今回の「闇流通」は犯罪だってことらしい。
現地語でウールー、ウールー。っていうみたいだけど、何ですか?てきいたら、ズルをする」とかって意味らしい。しきりに、
ス・ネ・パ・ビアン。
ス・ネ・パ・ビアン。
(よくないよねー)
って言ってる。んで、こういう不正はいけないことだから、市民に関心を持たせるために必要だ!って局内が盛り上がる。
またもや、
やっぱり昭和の日本と雰囲気が同じだなあ
っていう思いを新たにする。
昭和の日本には、こういう小さいズルをする悪いやつが結構いた、てのは、主に藤子不二雄のマンガから得たイメージだけど、それほど間違ってないと思う。
■社会の、平均よりちょっと上の層としては、近代化に憧れて、なんとか近代化を成し遂げたいと思ってる
■そのためには、近代にそぐわないもの(今回でいうと、ズルの取引)を排除していきたい
■だけど、近代化の以前は、生産性の低いもの、とか、ぎりぎり暮らしていくために、ズルいことをするやつ、とか、人を騙すやつ、とかコジキとか、そういうのも排除されないで、わりかし一緒に暮らしていた
■排除しない、ってのは、共同体の暗黙の了解だったり、貧しい人に温かくしましょうっていう宗教的な理由だったりする
■だもんで、近代化、って声を高くして、近代にそぐわないものを排除していくと、一気に生活体系が変わっていく
■そして、それは、この先どんどん進んでいきそうだ
編集作業が終わった。
夕方の6時に放送だ!
って言っても、6時の放送が6時に出たためしがないけど、やっぱ日本人としては、6時に間に合わせて作る。
なんか、いいよね。こんな放送局だけど、だいたい2ヶ月にいっぺんくらい、こういうジャーナリズムの匂いを感じさせることがあるので、ちょっと気持ちが救われる。
でもねー。やっぱり6時には放送できなかった。
まあ、そんなもんですよ。
でも、この映像は毎日流すぞ!って盛り上がってる。
→ 異文化の価値を見つける アフリカ紀行
「イモ子のアフリカ旅ーとほカメラ」
→ これからカメルーンに行く人向け、生活や文化情報
「カメルーンの生活・文化ーとほカメラ」
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連載しています「産経デジタル」社のウェブサイトに、
小学校取材の後半部分の原稿が掲載されました。
まあね、130歳はいませんよ。
「マジックジャーナリズム」って呼んでみる。
お時間のある時に、ぜひご覧ください。
「犬も歩けば取材日記(2)熱帯のカメルーンでAPPLEは必要?」
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今日は結論を急いだから、なんかわかりにくいなあ・・・。
初出:2014年3月26日(水)