「激レアさん」の放送前後から、やばエゴサーチみたいに
するわけですよね。
そうすると、うわー。出てくる出てくる、今まで「小野洋文」がウェブ上にアップした情報があますところなくまとめられてて草。
おれかよ~。
放送開始24時間たって、3日の23時の時点で「小野洋文さん」をまとめたサイトを8つ目視したけど、どんだけ~。
これは、別にテレビに出たから小野が有名になったということではなく、インターネット上でいろんなタイミングで特定の情報が検索上位に来て拡散される現象で、この記事では、そのデメリットを指摘したいところです。今回、小野は自分ごとなのでたまたま観測したけれど、本当は当たり前のように普段からおこっていることでしょう。
まず、表現の貧弱化ってことが目につきます。
このエントリーのタイトル「激レアさん・小野洋文(バムン王国ディレクター)経歴・家族・年収は!?」は、上述のまとめサイトのタイトルを最大公約数的であえて真似してみたものです。
SEO的に検索キーワードを並べてるだけで、すごーく表現として安っぽく見えてしまうのが残念です。今回はじめて発見したことは「大学」「経歴」「家族」「彼女・妻・嫁」というキーワードが入ってることで、なるほど、人のヒューマンインタレストとかの傾向が分かります。これらの項目が検索されやすいとブロガーたちは見込んで、項目化しているってことですよね。
二つ目は、肝心の内容ですが、情報ソースの取り方が甘く、時折情報が間違ってるなーと思って、読んでて苦笑しております。
第一のソースは、このブログのプロフィールで、これは順当かな。経歴の最終の年月日が2018年3月なので、つい最近のものと分かるでしょう。
第二のソースはFacebookですが、この情報を元に、
小野の経歴を「現在はJOCV(青年海外協力隊)に所属」と書いてあるものが見られましたが、これは単に更新してないだけで、実は古い情報です。二つ以上のソースから情報が食い違うことは良くあるわけですが、どちらの方が妥当性があるか照らし合わせてみて検証するってのは、一応「情報を伝達する役目を自分が果たしている」と自覚した時点から、ぜひおススメしたい作業ですww。
上述の8つのまとめエントリでは、これができているかどうか危ういものが大半でした。つまり、対象がたかだかバラエティ番組にでた一般人の出演者だからいいけれど、たちまちフェイクニュースになってしまう可能性を大いにはらんでいます。
ブロガーたちは、SEOがんばって、真面目に閲覧数が上がればいいなーと純粋な気持ちでやっているだけなのに、いつの間にか「世の中に曖昧な情報をばらまいて混乱に導く」役割を果たしており、そのことに本人は気がついていない、という不幸なことになりかねません。
情報を抜いてきた時には、そのソースをつけておくことも必要だなと(これはモイもあてはまるブーメラン爆)思いますねー。
これに関連して、バムン王国のあるフンバン市の人口は12万人、とみなさん書いてありますが、このソースは小野が4年前に書いた産経デジタルの記事から転写してきたいるようです。ただ、この情報は2014年時点調べのもので、古いです。
今回番組からファクトチェックで正しいかどうか聞かれ、あらためて調べると最新のデータでは、約15万人になってるみたいです(CVUC/UCCC,FOUMBAN)。
ほんとに小さいことなのでよいのですが、今回のことで「フンバン市の人口は12万人」という古いデータを元にした情報源が8つに増えたわけです。この先、小学生の調べ学習でも仕事でも、もし誰かが「フンバン市(バムン王国)の人口は何人かな~」と思って調べた時に、これらのサイトが検索上位に来てしまう、という構構造的な問題がありますね。一つ一つの勘違いや曖昧さは、その是非が問われる、とまでは行きませんが、それが増殖しやすい点(数が多いと信じる根拠になってしまう)、また検索上位にくる点、が問題となっています。
たとえば「アフリカの○○でテロがあって、12人死んだ」「実は死んでなかった」「日本人が2人ふくまれていた」「いや、日本人だと思ったら違った」などの流言が生まれたり広まっていくのと、性質上あまり差がありません。
さて、年収とか結婚については、みなさん調べているけど見つからないようです(そりゃそーだ)。
第三のソースで、jicaの在カメルーン事務所のお便りレターみたいなのがあり、
そこから「結婚してるのかどうか?」手掛かりを見出してサイトもありました。
2013年7月の着任の時に「自己紹介」を書かされたのですが、
抱負:洋文の母でございます。息子は言いだしたらきか
ない子で、このたびは勤めを辞め嫁もとらずに飛
び出していきました。健康のこと、また皆様にご
迷惑おかけしないか心配ですが、どうぞ温かくお
見守り下さいますように。
と書いていることを根拠にして、あまり結婚願望がないのではないか、みたいに考察している人もいます。ちなみに、「(着任の)抱負」という項目で「洋文の母でございます。。。」とありますが、これは小野本人が書いたギャグで、この時点で母はもう亡くなってていません。
一つだけ面白いサイトがありました。
結婚しているかどうか、について
第四のソースのTwitterのいくつかの過去ツイートを組み合わせて考察しているものがあって、これはなかなか鋭いですねー、と思いました。
小野のウェブ上の情報はなんとなくリンクしているので、探せばたどり着けるのですが、他のブロガーはTwitterの記事までたどらなかったのが惜しいな~と思います。ウェブページを見る時に、当然人の視線は左から右へと流れていくわけですが、小野のブログのカテゴリー「Twitter」って項目が一番右で目につきにくいからかな。(→その後、変更した)
Twitterは短文だし、自分の感覚では、一番本心がでるんじゃないかとも思います。Facebookは、やれ上司がフォローしていたり先輩が見ていたりするので、あんまり本心は書かないんようにも思うし。
小野のTwitter→Twitter(onoimocop)
この鋭いブロガーは、女性で3人の育児中とプロフィールにありましたが、
さすが女性は着目が鋭いなと、感じ入ったのでございます。